rie☆log

パラダイムシフトを起こし豊かで幸せな人生を創造していくプロセスをつづるブログ

私のこと 10

みなさまこんばんは。りえです。

しばらく間があいてしまいましたが、
「私のこと  9」の続きです。


私は1カ月間ボランティアスタッフとして働いた
マクロビオティックの宿のスタッフに
なることが出来ませんでした。

今まで望んで叶わなかったことがなかった私は、
このときは「どうしてだろう??」と
腑に落ちない思いで残念で仕方ありませんでしたが、
どうしてそこに行けなかったのか、今は解ります。

その後行くことになった場所の方が、
私のカルマの回収には最適だったからです。
今思えばマクロビオティックの宿は、
この次のステージに抵抗なく進むための
布石だったのですね…

マクロビオティックの宿へ行って
自然にそった生活スタイルを
もっと体験したいと思った私は、
同じようなところがないか探し始めました。
すると、色んな意味で優秀な(笑)私のガイドさんから、
直ぐにお知らせがありました。

私の新たなステージは、
自然食を出すリトリート施設でした。

私はそこのホームページを見たとき、
なんだか怪しい、奇妙な感覚を覚えました。
ベンチャー系企業のときと同じような感覚です。

ですが、そのときはその怪しい奇妙な感覚が
何を示しているのか気付いていなかったので、
私は腑に落ちない気持ちを抱えつつも、
そのリトリート施設にコンタクトを取り、
2週間のスタッフ研修を受けることになりました。

何度も書いていますが、
ここに書いていることは
私のフィルターを通したストーリーなので、
私以外の方にとっては
フィクションであるとご理解下さい。

そのリトリート施設は山の中にありました。
最寄り駅まで、
山道を歩くと1時間弱かかるような場所です。
私がスタッフ研修に行った時期は真冬だったので、
そこは一面に雪の積もった銀世界でした。

そのリトリート施設にはオーナーのご夫妻と、
スタッフの方が数人いらっしゃいました。
みなさんその施設内で生活していました。

マクロビオティックの宿のスタッフは
若い人が多かったのですが、
そこのスタッフは年齢層は高めでした。
長く勤めている方が2名いらっしゃいました。

そこでは朝昼晩、
スタッフみんなで一緒に食卓を囲み、
ご飯を食べていました。

初めて一緒に食卓を囲んだとき、
オーナー夫妻と長年勤めている年長スタッフ2人以外、
スタッフの方が無口で、元気が無いことが気になりました。
私は疲れているのかなぁと思い、
そのときはそれ以上深く見ることはしませんでした。

何より新しい体験に心が躍っていた私は、
その時はまだ思い込み素敵フィルターを通して
目の前の世界を見渡していました。

私は研修を終え、
特に問題もなくスタッフに採用され、
4月からその施設で働くことになりました。

4月になり、改めてそこへ行き、
だんだんと生活に馴染んでくると、
それまでは見えなかったことが、
1枚ずつベールを剥ぐように見えてきました。

今になって分かるのですが、
そこは自然に囲まれた人里離れたところにあり、
インターネットは使えましたが、テレビはなく、
俗世間からは完全に隔離された、
とても閉鎖的なコミュニティでした。

なので、余計な情報やエネルギーがない分、
私はより純化した状態でエネルギーを感じ、
体験することが出来ました。

その施設がエネルギーワークのセミナーに
よく利用されていたのは、
そういう理由もあるのだと思います。

私はそこで完全菜食で1年間過ごしたので、
体もどんどんデトックスされて、
だんだんと人が発するエネルギーを
感じられるようになっていきました。

私がまず気付いたのは、
ここにいる人たちは、全員「私」だということでした。
ひとりひとり、私のある側面をより純化した状態で
映し出していました。

そして、何より私の前に立ちはだかったのは、
オーナーと、オーナーの古くから知り合いの
スタッフの男性でした。
このふたりは見事に、ネガティブ(低次元)の
私の男性エネルギーを映し出していました。

オーナーは自己肥大した私を映し出していました。
スタッフの男性は粗野で下衆な私を映し出していました。

まず、自己肥大した私から書いていきます。

オーナーは普段はとても穏やかな方なのですが、
ひとが自分の思い通りに動かないと逆上し、
怒鳴り散らしたり、延々と文句を言ったりしていました。

とにかく自分がいちばん正しいという立ち位置を
どんなときも譲りませんでした。

私はその頃、言葉に乗っているエネルギーを
感じられるようになっていました。

なので、オーナーが建前としてよく言っていた
「自分を明け渡し、100%相手に奉仕する」
という言葉が、私には
「自分を明け渡し、100% “私に” 奉仕しなさい」
という言葉に感じられていました。

オーナーの言葉はいつも本音と建前の
二重構造で感じられました。

オーナーは人として成長して行くことが
世界に貢献することになると考えていたので、
そのための自分のセミナーも開催していました。

そのセミナーは、
スタッフは全員参加しなければいけませんでした。

人は誰しもトラウマを抱えており、
そのトラウマを追体験することでそれを克服していく
ということを、そのセミナーではやっていました。

あるときのオーナーのセミナーでのことです。

セミナーの冒頭で参加者とペアになり、
お互いにインタビューし合うということが
行われたのですが、
その際に私は「今どんな風に感じていますか?」
という質問に「リラックスしています」と答えました。

それがオーナーの逆鱗に触れたらしく、
スタッフ全員がその日のお昼休みに食堂に呼ばれ、
スタッフみんなの前でオーナーは
「私のセミナーでリラックスしているとは何事だ!!」
と私に向かって怒鳴りました。

私は頭の中が「?」マークでいっぱいになりました。
自分を解放するためのセミナーで、
リラックスしてはいけないという意味が
全く分からなかったのです。

オーナーの激昂ぶりに恐れをなして、
他のスタッフの方たちは誰も反論しませんでした。
オーナーはスタッフひとりひとりに
私の言っていることはおかしいという確認を取り、
他のスタッフはみんなそれに頷きました。
私ひとりが血まつりにあげられた状態になりました。

私はオーナーが言っている言葉は
理解出来なかったのですが、
結局何が言いたかったのか、
その裏にある真実は理解しました。

要は、「もっと私に尽力して、
スタッフなんだから私のセミナーを必死で盛り上げろ」
と言いたかったわけです。

私はこのときオーナーに
「では、自分にウソをついてでも多少演出して
場を盛り上げた方がいいということですか?」
と質問しました。
するとオーナーは「そうだ」と言いました。

その後私がどうしたかというと、
その通りにしました。
それでオーナーの気がおさまるならば、
それでいいと、その時は思いました。

私は自分の中の「怖れ」に対して
解放がある程度進んでいたので、
激昂するひとに心を揺さぶられることは
ほとんど無くなっていました。

オーナーは無意識だと思いますが、
「怖れ」で人をコントロールしていました。
私以外のスタッフの皆さんは
それである程度コントロールされていました。

しかし私にはそのコントロールが効かなかったため、
無意識だと思いますが、
オーナーはこのとき以外にも、
私が少しでもオーナーの言動に反論しようものなら、
激昂し、私をコントロールしようとしてくることが
何度かありました。

恐らく、怖れにコントロールされず、
おかしいと感じたことをおかしいと、
正直に何度も言葉にしたのは、
スタッフでは私が初めてだったのではないかと思います。

奥さんをはじめ、
みんなオーナーを崇め奉っていましたし、
オーナー自身もそのように扱われることを
望んでいるように感じられました。
自分は特別な存在だ、カリスマだと。

しかし考えてみればおかしな話なんです。
人の成長のために行っているセミナーの裏で、
人を恐れでコントロールして、
自分にウソをつけと言っているわけですから(笑)

表向きはリトリート施設として
桃源郷のような趣を持ちながら、
その場所の裏側には、
そのようなパワーゲームが潜んでいました。

このとき私が感じたことは、
現代でなかったら、私は殺されてるな、
ということでした(笑)

私には本物の覚醒者の方の
本物のエネルギーに触れた経験がありました。
そしてその方が自分の身を呈して体得した智慧を
伝授していただいていました。

なので、オーナーの建前の言葉を聞き分け、
感じることができたのだと思います。
セミナーで話していることも、
自分が肚で体得したものではなく、
大半は知識として得たことのようでした。

体得したことを伝授することと、
知識を教えることは、雲泥の差があります。

セミナー受講者の方たちは
そのセミナーに出ることで
人として成長したようなカタルシスを
感じることは出来たと思います。

しかし私は、1年間そこでスタッフとして働き、
6回ほどそのセミナーに参加しましたが、
最後の方はセミナーに出ることが苦痛でした。

なんせ自分にウソをつかなければいけないですし、
施設スタッフとセミナー受講者を兼ねて動くことは、
そもそもとても困難なことでした。

オーナーは、
ひとが成長することで世界を良くしようと、
本気で考えていたと思います。
そのためにそのリトリート施設も作ったわけですし。
それはすごいパワーだと思います。

しかしとても閉鎖的なコミュニティ内で、
奥さんをはじめ、スタッフやセミナー受講者から
崇められていたら、やはり人間勘違いして、
その上に胡座をかいてしまうと思うのです。
よっぽど自分のことをマスターしている人でもない限り。

だからオーナーも、
どこかの時点で自分をアップデートすることを
止めてしまったのだと思います。

ご自身でも、今まで色々やってきて、
自分はもう分かっているから、新しい情報はいらない、
みたいなことも仰っていました。

スタッフの中には
ほとんど洗脳みたいな感じになっている方もいて、
実際は違いますが、構造としては、
新興宗教などによくあるパターンのように
感じられました。

こうは書いていますが、
実際にそのリトリート施設は
年間スケジュールがすぐにうまってしまうくらい
とても人気があり、自然食のごはんも美味しく、
ゲストの方にとっては素晴らしい施設だということは
本当です。

長くなったので本日はここまで。